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C-1 学生が図書館カフェでみんなをつなぐ!

1 応募部門
C部門(認知症の人にやさしいまちづくりを推進するチームづくり)

2 応募主体(団体名もしくは、個人名/所属先)
室谷牧子/関西医療大学保健看護学科

3 プロジェクト名
学生が図書館カフェでみんなをつなぐ!

4 解決したい課題
新たな切り口で「認知症カフェ」を開催し、発展させることにある。前年度役場内で2回、行政主導、医療、介護、家族、学生の協働でイベント的カフェを試行開催し好評を得た。しかし定期開催に至らないこと、一般住民や医療・介護以外の町を構成し町づくりを担う人々の参加がないことから、カフェのイノベーションを見出す必要があると考える。

5 プロジェクトの概要
学生の発想を生かしたカフェの開催である。8月に図書館での開催が決まっているため、一般の人が集まる図書館の強みを生かしながら発展させていく。
1. カフェを開催するまでにワーキングで先駆的取り組みを学びつつ、学生自身が認知症の人にやさしい社会のイメージを共有し、熊取町で自分たちが継続して出来るカフェを考える。
2. 地域住民からイベント時だけでもいいので協力者を募り(できればカフェを開催する地域の小学生)、共に開催することを目指す。
3. カフェの開催(8月)と認知症の啓発
カフェ開催時に図書館の協力を得て、認知症関連コーナーや子供向け紙芝居、大人も子供も楽しめるゲームなどを通じて認知症の啓発を行う。可能であれば、認知症映画祭も企画。また、今後の開催に向けたアンケートやカフェを一緒に運営して下さるボランティアの募集などを行う。
4. 事後図書館で振り返りのワーキングを行い、図書館でのカフェの継続を模索する。

6 プロジェクトを実施することで見込まれる社会的インパクト
認知症の人の生活を本人や家族の声を聞きながら、地域を構成する皆で考え、皆が生きやすい社会を作ろうという声が聴こえて久しい。そんな志を抱く人も増えてきたが現実は容易くない。行政や専門職の思考パターンを学生の柔軟な発想とエネルギーでパラダイムシフトする。学生がいるだけでも町が活気づき、若者パワーに住民が魅了される。我々が未来を託す学生たちの素晴らしいアクティブラーニングは、担い手育成の好機でもある。

7 プロジェクト全体の予算
60万円程度

8 本基金からの助成金の希望額(最大50万円)と使途
50万円希望。
使途:ワーキング関連費
講師(図書館カフェ開催経験者、DHJIメンバーに依頼予定、交通費込)謝金5万円×2人
ワーキング会場費お茶代1万円
先進地視察交通費(学生に実際を見学させたい)3万円
図書館配架用認知症関連図書7万円
認知症映画祭10万円
認知症紙芝居作成材料費 2万円
カフェ関連費用
宣伝費(のぼり、ちらし) 3万円
カフェ消耗品2万円
飲食材料費2万円
親子ゲーム・回想ゲーム材料費3万円
啓発資料パンフレット1万円
事務用品費用
文具1万円、プリンター・インク5万円

9 実施スケジュール
6月学生を公募(15名)、コア企画会議(役所、地域包括、家族会、大学)①
7月企画会議②③、学生勉強会×2、ワーキング①(図書館で開く認知症カフェ・私たちが目指すもの)
8月ワーキング②(DFJIに講師をお願いしたい)③(図書館カフェをされている講師招きたい)、先進地視察(実際の認知症カフェを見学する)、8月のカフェ開催準備
8月20日(予定)カフェ開催、後日振り返りの会を開催し、今後につなげる

10 関連情報や参照URL
熊取町では昨年度新オレンジプランにのっとり、サポーター養成講座、認知症カフェ、徘徊高齢者SOSネットワーク・声掛け模擬訓練を開催してきた。しかし各事業のつながりが弱く、効果的な開催であったとは言えない部分がある。医療と介護の連携は強化されつつあり、認知症対策に関心をもつ医療福祉関係者は増えているが、町全体に浸透するには課題が多い。本人がのぞむ暮らしを日常生活上で整えていく、すなわち周囲の環境を整備するという考え方にはなかなか至らない。まずは、発想の転換が必要であり、今回の学生主導の図書館でのカフェの開催が切り口になれば、と考える。


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