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【14】認知症フレンドリーな活動の促進ツール開発

1 応募部門
D部門(認知症の人にやさしいまちづくりに関する調査研究)

2 応募主体(団体名もしくは、個人名/所属先)
慶應義塾大学 井庭崇研究室 よりよく生ききることの支援のパターン・ランゲージ 作成プロジェクト

3 プロジェクト名
認知症フレンドリーな活動の促進ツール開発

4 解決したい課題
①先進事例から学ぶ際、地域性や状況の違いにより、そのまま自身の活動に取り入れることが難しいという課題。
②先進事例の実践者が持つ「工夫」や「大切にしていること」は、暗黙知化されてしまっているので、若手やこれから新たな取り組みを始めようとしている人たちに継承されにくいという課題。
③「現場をよりよくしたい!!」という想いがあるのにも関わらず、誰と、どのように、どこから活動して良いのかわからないという課題。

5 プロジェクトの概要
 本プロジェクトの目的は、介護現場、特に認知症分野のイノベーターの方々が実践の中で生み出した「工夫」や「大切にしていること」を言語化し、誰でも自身の活動に活かすことを可能にする「支援ツール」を開発することである。
 支援ツールの作成は「パターン・ランゲージ」の手法を用いる。この手法を用いて、日本の先進的な事例である、銀木犀の下河原 忠道さん、DAYS BLG!の前田 隆行さん、あおいけあの加藤 忠相さん、きずなやの若野 達也さんたちにインタビュー調査を実施し、彼らが実践している「工夫」や「大切にしていること」から、共通点(パターン)を見つけ、言語化(ランゲージ化)を行う。
 パターンの作成後、Join for Kaigoの秋本可愛さんたちとともに、研修プログラムやワークシートなどの開発を行い、実験を通じて、現場を変化させていくための実践的なプロセスを確立させていく。

6 プロジェクトを実施することで見込まれる社会的インパクト
 介護現場のイノベーターたちが暗黙的に行なっている「実践」を、共有可能な「ことば」にまとめることで、自身の活動に取り入れ、異なる経験を持つ多様な人々を繋ぎ、語り会うことが可能になる。そうすることで、全国の認知症の人にやさしいまちづくりの活動や各地の認知症フレンドシップクラブ事務局の活動が加速されると期待される。
 また、高齢化先進国である、日本の介護現場のノウハウを言語化することで、今後、日本に続き課題に直面する世界、特に東アジアの諸国に向けての有用なツールとなるだろう。

7 プロジェクト全体の予算
全体予算:約98万
《内訳》
・旅費交通費(国外):約50万 ※プロジェクトメンバー3名分
・旅費交通費(国内):約10万 ※プロジェクトメンバー3名分
・機器備品費:約15万
・消耗品費:約3万
・その他:約20万

8 本基金からの助成金の希望額(最大50万円)と使途
希望額: 50万円
《用途》
・旅費交通費(国内):約10万
 インタビュー、フィールドワークのための交通費
・機器備品費:約15万
 デジタルカメラ(フィールドワーク、インタビューの記録用)
 ボイスレコーダー(インタビューの記録用)
・消耗品費:約3万
 記録用SDカード(デジタルカメラ、ボイスレコーダー用)
 ペン、付箋、模造紙など
・その他:約20万
 成果物の印刷費(成果物 冊子・カード)
 成果物の印刷費(ワークシート)
 海外で発表予定の論文の英文校正

9 実施スケジュール
《パターン・ランゲージの作成》
2018年4〜6月 フィールドワーク調査、インタビュー調査の実施
2018年7〜12月 パターン・ランゲージの作成、追加のインタビュー調査の実施
2019年1月 プロトタイプ版完成、冊子・カードの印刷

《パターン・ランゲージの活用》
2019年1月〜 研修プログラム、ワークシートの作成、現場での活用開始

《発表》
2018年7月 慶應義塾大学 井庭崇研究室 2018年度学期末発表会にて発表
2018年9月 認知症フレンドリージャパンサミット2018(DFJS2018)にて発表
2018年11月 都市デザイン領域の国際学会 PUARL Conference 2018での学会発表
2019年1月 慶應義塾大学 井庭崇研究室 2018年度最終発表会にて発表
2019年3月 パターン・ランゲージの国際学会 Asian PLoP2018にて学会発表

10 関連情報や参照URL
・『パターン・ランゲージ』
本プロジェクトで用いる「パターン・ランゲージ」という手法について。
http://creativeshift.co.jp/pattern-lang/

・『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』
認知症とともによりよく生きるための実践の工夫をパターン・ランゲージの手法で言語化したもの。http://tabinokotoba.sfc.keio.ac.jp/

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